「デリラとサロメ」

デリラ…旧約聖書に登場する悪女
怪力サムソンにほれるが、もてあます強さを奪おうと執心。その根本、神より授りし長髪と知る。
共にたわむれその床に眠る彼。 そっと刈りとる、デリラ。 怪力をタダの男にした。
サムソンはその後、デリラが父にあっけなく捕らえられ、両目をつぶされ石引き奴隷と化す。
ある日彼は、円形劇場へとさらし者に連出され、笑いものに。祈るサムソン。神はそれに応え長髪を。
みるみる、ロンゲのサムソン・・・その鎖を断ち切るべく、力を振るう彼、劇場は崩れた。
サムソンとデリラ、そのガレキの下敷き、二人は天へと召された。

サロメ…新約聖書に登場する悪女
キリストのバプテスト、洗礼者ヨハネ。人を惑わしベドウィンはヘロデのもと。憐れむ王、金を城の窓から放る。
窓へと投げ返すヨハネ。 王は彼を捕らえ、その頭を冷やすべく拘留。 しかし、そうは問屋がおろさない。
ヘロデの寵愛を受けし踊り子サロメ、ヨハネに会う。彼はその美貌妖艶に惑うことなく、神に目覚めよと一喝。
怒るサロメ!・・・鼻にもかけられない、彼女が得た“最高にして最悪の屈辱”。 ヨハネを振り向かせたい!
その心堅く強く、・・・なにが何でも!・・・サロメは王を色仕掛けの舞、妖香でそそのかし、哀れヨハネを首に。
銀盆に乗りしヨハネの首、したり顔の踊り子へ。・・・血したたる首に語り、接吻のサロメ、・・・若死にした。

出合いはまず、“脅威”をおぼえます。 つぎにその相手に愛を見る時も。 すると、近づきたくなる。
近づきたいのに脅威は困ります。 その瞬間「無力化ね、機会あらば実行よ!」と閃くこともあるでしょう。

ただこの悪女たち、愛する男をツブして得たものは?・・・無力に価値なく、・・・得るものなし!?
サロメ・・・銀盆のヨハネの首、なぁ〜にしても反応なし。鞭うち蹴っても潰しても!・・・むなしかったろう。
それを抱えたが若死かわからないが、要因ではあったろう。 ・・・息合わせて御しあえばいいのだ

愛と憎の極地。 ・・・サムソンもヨハネも殺されるくらい愛された、男冥利の人生か!?
(クロノス、サン=サーンスのアリア「サムソンとデリラ」の「あなたの声に心は開く」が大好きです。)

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